第3期Honda F1エンジンとして,V型10気筒エンジン(以下V10)6機種と,V型8気筒エンジン(以下V8)3機種をレースに投入した.第2期のターボ時代に迫る出力を自然吸気で達成するとともに,車輌の重心高,重量配分,空力を重視し,小型軽量化と低重心化を目指した.各部の構造見直し,材料,表面処理の改良,設計技術,評価手法の進歩などにより,第2期に対し自然吸気 V10同士の比較で,約100 kW/Lのリッター当り出力と約6500 rpmの出力ピーク回転数向上,50 mm以上の全長短縮,約70 kgの軽量化,約50 mmのクランクセンタハイト低減,3倍以上のマイレッジを達成した.V8エンジンもさらなる高回転化をねらい開発を進め,第3期優勝を果たしたが,レギュレーションによる最高回転数制限,ホモロゲーション規定によるエンジン開発凍結などにより,ドライバビリティ(以下DR)の対応に課題を残した.
Honda R&D Technical Review F1 Special (The third Era Activities) 収録 (12 - 16)