研究は,自動車用エアコンシステムのアルミニウム製室外熱交換器の耐食性評価技術構築を目的として行なった.市場回収品の腐食実態調査で得られた腐食深さのデータを統計分布解析した結果,アルミニウムコンデンサの腐食過程には「核発生」と「成長」の二つのメカニズムがあり,その促進要因も異なっていることが判った.腐食の核発生は,乾燥,湿潤を繰り返す事により発生する濃淡電池作用を引き出す事で促進が可能となる.腐食成長は孔食内部を酸性環境に保持させる事により促進が可能となる.それぞれ異なる促進要因を単一条件の試験では高い促進度が得られないため途中で切り替える方法を設定した.この方法により,アルミニウムコンデンサの市場の腐食形態を再現しつつ,促進度の高い試験条件を確立した.
Honda R&D Technical Review Vol.11 No.2 収録 (159 - 168)