要旨
自動車の各種空調条件(クーラ,ヒータ,バイレベル各モード)において,室内温熱環境を予測する数値シミュレーションの実用化手法を開発した.この数値シミュレーションは日射,長波長放射,部材内部の熱伝導およびCFD(Computational Fluid Dynamics)の連成解析に基づいている.簡略化した車体モデルを用い,インストルメントパネル内の通気や内装部材すきまからの漏気を考慮した.人工日射のある実験室条件についても精度を検証した.目標精度は,実験ばらつき範囲と人体の不感範囲実験の双方を考慮して決定した.計算結果は目標精度内に入り,本手法の有効性が確認できた.
参考文献
- 1) 清水信吾ほか:車室冷房熱負荷の解析とその低減法についての一考察,トヨタ技術,Vol.31, No.1, p.95-104 (1981)
- 2) 角田隆ほか:1BOX車室内の暖房性能解析,自動車技術会学術講演会前刷集,No.33-99, p.5-8 (1999)
- 3) 浅野秀夫ほか:自動車室内環境の日射シミュレーション,自動車技術,9833926, p.58-64
- 4) 尾関義一ほか:放射・対流連成解析のための複雑な内部形状,大規模メッシュに対応する日射熱取得計算手法に関する研究,空気調和・衛生工学会論文集,No.66, p.1-11 (1997)
- 5) 尾関義一ほか:複雑な内部形状を有する大規模メッシュ対応型放射伝熱計算手法に関する研究,空気調和・衛生工学会論文集,No.62, p.101-110 (1996)
- 6) 尾関義一ほか:実験用実大アトリウム内の熱伝達・気流性状に関するCFD解析(第1報)-CFD・2波長放射連成シミュレーションにおけるサッシュのモデリング,空気調和・衛生工学会論文集,No.68, p.65-75 (1998)
- 7) 尾関義一ほか:実験用実大アトリウム内の熱伝達・気流性状に関するCFD解析(第2報)-シミュレーション条件の単純化が予測結果に与える影響,空気調和・衛生工学会論文集,No.69, p.85-95 (1998)
- 8) 斎藤恒洋ほか:アトリウム内の温熱環境解析(その1~5),日本建築学会大会学術講演梗概集,p.521-530 (1991)
- 9) 平松徹也ほか:実験用実大アトリウム内の温熱環境解析(その1),日本建築学会計画系論文集,No.498, p37-44 (1997)
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掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.11 No.2 収録 (89 - 98)
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引用情報
藤田 明浩, 金丸 純一, 中川 洋, 尾関 義一.
自動車室内温熱環境を予測するシミュレーションの実用化手法
Honda R&D Technical Review Vol.11 No.2 pp.(89 - 98)1999.
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