要旨
本開発は大型外装樹脂部品の少量生産技術の開発を目的として,特装車であるポップアップルーフ仕様車を例に各種少量生産技術を試みた内容について報告するものである.従来少量生産の開発に適用されていたが,高品位な大型外装部品には適用されていなかったRTM(RTM;Resin Transfer Molding)法を以下の手法にて寸法精度と剛性強度を向上させ大型外装樹脂部品の生産へ適用した.(1) 高精度化を目的としたアフターキュア(After-cure)処理の採用(2) 低投資化を目的とした金型レス部品の採用(3) 軽量高剛性化を目的としたアルミニウム矩形中空材,成型発泡スチロール芯材,ハイブリッドプリフォーム(Hybrid Pre-form)材の採用(4) 強度アップを目的とした細いガラス繊維径FRPの採用を実施し結果大幅な投資及びコストの削減を達成した.あわせて分別回収への配慮も行い接着を多用しFRPのリサイクル性をも向上させた.
参考文献
- 1) 飯塚昭夫:車体樹脂材料の現状と将来,自動車技術,Vol.41, No.7, p.704-709 (1987)
- 2) 野村孝夫ほか:自動車SMC外板開発の現状と将来,自動車技術,Vol.43, No.6, p.32-38 (1989)
- 3) 鈴木正通:自動車樹脂部品の生産技術の動向,自動車技術,Vol.42, No.5, p.582-587 (1988)
- 4) 小野昌孝,小川弘正:輸送機器としての複合材料,複合材料のおはなし(改訂版),東京,日本規格協会,1998, p.61
- 5) 日本複合材料学会編:成型と複合化技術,複合材料の誕生,複合材料と界面,おもしろい複合材料のはなし,東京,日刊工業新聞社,1998, p.56-80
- 6) 中西洋一郎:廃FRPの再資源化とエネルギー回収,燃料及び燃焼第60巻,第7号,p.27-35及び第60巻,第10号,p.33-42
- 7) 稲生隆嗣ほか:SMCリサイクル技術の開発,TOYOTA Technical Review, Vol.42, No.2, Nov. (1992)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.11 No.1 収録 (173 - 178)
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引用情報
西山 公人, 江井 良治, 加藤 良幸, 石橋 一穂.
大型外装樹脂部品の少量生産技術の開発
Honda R&D Technical Review Vol.11 No.1 pp.(173 - 178)1999.
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