1999年から二輪車に適用される、欧州排気エミッション一次規制(97/24/EC-Chapter 5)に対し、環境保護の見地から、この規制値の1/10という高い目標値を達成できる二輪車の排気エミッション低減システムを開発した。二輪車の持つドライバビリティを損なうことなく、目標とする排気エミッション値(CO:1.3g/km,HC:0.3g/km,NOx:0.03g/km)をECE40モード走行で達成するために、排気ポート二次空気導入システム(Air-Injection)を用いた触媒の最適位置の選定と、空燃比の希薄化とドライバビリティを両立させるための燃料噴射制御の適正化を図った。これにより、出力特性とドライバビリティを優先して決定したエンジン性能を低下させることなく低排気エミッション化を達成することができた。この排気エミッション低減システムを欧州向けモデルの’98年型「VFR800FI」として量産化した。
Honda R&D Technical Review Vol.10 収録 (42 - 48)