要旨
希薄燃焼ガソリンエンジン(1.5L “VTEC-E”)の成層給気過程の理解には、吸入空気と燃料液滴の挙動の計測が不可欠であり、これらについて吸気ポートよりシリンダ内までの観察を行い、その挙動と分布について調べ、主および副吸気弁から流入する噴霧の様子や液滴の分布状態および噴射時期による差を示すことができた。その結果、吸気行程噴射の燃料噴霧の多くは燃焼室中央に生じた強い下向き流れに沿って流入するため分散が抑制され、残りは弁上端よりペントルーフに沿って排気弁下側に達すること、副吸気弁からの噴霧は狭い間隙によって微粒化がより促進されて流入し点火プラグに衝突し飛散すること、吸気行程中に噴射された液滴は、圧縮行程には粒径が5 μm以下となり、吸気行程以外での噴射では粒径が5 μm以上の液滴がシリンダ内に流入していないこと等が分かった。
参考文献
- 1) A. A. Quader et al., SAE 820131, 1982
- 2) 原田 他、自技会学術講演前刷、924068, pp.69-72, 1992
- 3) 漆原 他、第11回内燃機関シンポジウム講演論文、pp.573-578
- 4) K. Horie, et al., SAE 920455, 1992
- 5) 浦田泰弘 他、12回内燃機関シンポジウム、pp.277-282, 1995
- 6) Y. Hardalupas et al., SAE 950507, 1995
- 7) M. Berckmuller et al., 25th. Symposium on Combustion, 1994
- 8) Y. Hardalupas et al., 7th. International Sympozium on the Application of Laser Techniques
- 9) 石井 他、ホンダR&D テクニカルレビューVol.8, pp.106-114, 199610) Y. Shin et al., SAE 941872, 1994
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.9 収録 (90 - 99)
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引用情報
石井 清, 佐々木 隆, 浦田 泰弘, 吉田 一夫, 大野 敏久.
“VTEC-E”エンジンにおける燃料噴霧の挙動
Honda R&D Technical Review Vol.9 pp.(90 - 99)1997.
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