要旨
ホンダは小型乗用車、シビック4ドアをベースに圧縮天然ガス(以下、CNG)を燃料とした天然ガス自動車(以下、NGV)「シビックGX」の開発を行ってきた。ここでは次世代のNGVを目指して取り組んできたエンジンおよび車体技術を紹介する。エンジン性能向上のために、高圧縮比化、VTEC-E(Variable valve Timing and lift Electronic Control)機構の採用や各部品の剛性向上を行った。エンジンの耐久性確保のため、バルブ、バルブシートの材料および熱処理方法を変更した。 CNG専用構造の電子制御マルチポイントインジェクタと集積二段圧力レギュレータを新開発し、高精度で応答性の良い燃料制御や圧力制御で最適な空燃比コントロールをおこなうと共にデュアル・600セルキャタライザで浄化性能の向上を図り、世界最高水準のクリーンな排出ガスレベルを達成した。車両重量の増加を防ぎ、長い航続距離を確保するために、CNG燃料容器として軽量・大容量オールコンポジット(複合素材)タンクを開発した。その結果、ガソリン車並みの性能および航続距離を達成した。また、CNG燃料容器(タンク)とタンクバンド、高圧配管等を一体としたモジュール構造を採用し、車体搭載性や衝突安全性、高圧ガスシール性を最優先したデザインとした。
参考文献
- 1)松浦、加藤、安食、藤井、「圧縮天然ガス専焼車の研究」、日本機械学会、No.940-23, Symposium of the Environmental, 1994
- 2)H.Matsuura, A.Kato, Y.Ajiki, I.Fuii, 「Research and Development of Dedicated Compressed Natural Gas (CNG) Passenger Vehicle」, IANGV, The 4th Biennial International Conference and Exhibition on Natural Gas Vehicle, 1994
- 3)松浦、石橋、藤井、梶谷、「MPIシステムCNGエンジンの燃焼過程」、自動車技術会、No.9540444, 1995
- 4)M.Tsuchiya, H.Ogasa, H.Matsuura, H.Shimanuki, I.Fujii,「Thermodynamic Behavior of Supply Gas and Influence on Vehicle Fuel Fill Line During CNG Fast Fill」, 961173, International Spring Fuels and Lubricates Meeting, 1996
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.9 収録 (17 - 24)
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引用情報
新井 作司, 村石 忠.
ホンダ圧縮天然ガス専用乗用車
Honda R&D Technical Review Vol.9 pp.(17 - 24)1997.
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