要旨
CVTの骨格部品である金属ベルトの耐久性を予測するためベルト挙動とベルト応力を同時に解くシミュレーション手法を開発した.本手法ではCVTの高速運転領域を再現させるため衝突解析に用いられる有限要素法を採用した.本稿ではプーリ挙動に着目し,新たにその剛性をシミュレーションに反映できるよう改良を加えた.プーリ剛性値は3次元のFEM モデルに静荷重を与えることで求めた.その結果,たおれ剛性がプーリ出入り口でのリング衝撃応力に影響を及ぼしていることを明らかにした.更に,プーリのたおれ挙動によりリングのミスアライメントが変化するため,その端部がプーリもしくはエレメントに接触するケースも明らかにした.これらのことから,ベルト耐久性を考慮したプーリ剛性の設計指針が初めて得られた.
参考文献
- (1)斎藤俊博ほか:CVT金属ベルト応力シミュレーション技術の開発,HONDA R&D Technical Review, Vol.13, No.1, p.125-130 (2001)
- (2)金原茂ほか:押しブロック式金属ベルトの伝達機構に関する研究,Honda R&D Technical Review, Vol.7,p.49-67 (1995)
- (3)浅山弘樹ほか:金属製圧縮タイプベルトの駆動メカニズム,自動車技術,Vol.26, No.2, p.78-81 (1972)
- (4)Sauer, G.: Grundlagen und Betriebsverhalten eines Zugketten Umschlingungsgetriebes, Nr.293, Dusseldorf: VDI-Verlag 1996.
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.14 No.1 収録 (191 - 196)
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引用情報
齋藤 俊博, 岡野 武政.
CVTプーリ剛性を考慮した金属ベルト応力シミュレーションの適用
Honda R&D Technical Review Vol.14 No.1 pp.(191 - 196)2002.
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