要旨
二輪車の車体軽量化とエンジン性能の向上を目的として,廉価な排気系用純チタンおよび鍛造用チタン合金を開発した.この材料は,チタンインゴットの原材料として,不純物が多く含まれるオフグレードスポンジチタンを利用したことを特徴とする.許容不純物量は,機械的性質および生産性を検討することにより設定し,酸素当量を管理することで安定した特性を得ている.本材料設計により,廉価でありながら従来材料と同等の強度設計基準と,既存設備による材料の生産性を得ることができた.一方,部品の生産性においても,本材料を用いて素形材製造工程や表面処理工程を見直すことで,チタン部品を廉価に提供することを可能とした.本技術は,自動車用チタンとしての原材料基礎技術であり,他のチタン合金にも広く応用展開が期待できる.
参考文献
- (1)堀池達ほか:「VFR800FI」の排気エミッション低減技術の紹介,HONDA R&D Technical Review Vol.10, p.42-48 (1998)
- (2)Tsukui, T. et al.: Development of the Directory Activated Variable Valve Control System, SAE Paper 1999-01-3319
- (3)加藤剛志:PPC炉の開発と装置について,チタン・ジルコニウム,Vol. 32, No.2, p.96 (1984)
- (4)山田博之:電気製鋼,54巻,No.1, p.53 (1983)
- (5)(社)日本チタン協会刊,チタンの世界,p.27
- (6)萩原好敏ほか:二輪車用軽量チタンコンロッド,HONDA R&D Technical Review, Vol.2, p.229-237 (1990)
- (7)(社)チタニウム協会編,チタンの加工技術,p.71
- (8)日本塑性加工学会編,プレス絞り加工工程設計と型設計,コロナ社刊,p.16
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.14 No.1 収録 (149 - 156)
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引用情報
丸井 勇治, 木下 豊隆, 高橋 恭.
オフグレードスポンジチタンを利用したチタン材料の開発
Honda R&D Technical Review Vol.14 No.1 pp.(149 - 156)2002.
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