Nd系希土類焼結磁石の組織に起因する特有の強度特性を評価するためにワイブル理論の適用を検討した.ワイブル理論の適合性の判断は,ワイブル分布との相関とサイズが大きくなるほど強度が低下するというサイズ効果により検証した.ワイブル分布との相関については抗折強度のワイブルプロットの近似曲線が高い相関を示すことが検証できた.また,サイズ効果については応力分布により決まる有効体積と破壊応力が一定の関係になることが検証できた.この結果,この磁石の強度にはワイブル理論が適合すると判断した.さらに,実際のモータのロータに組み込んだ磁石の強度についても検証を行い,この理論の適用が可能であることを実証した.
Honda R&D Technical Review Vol.13 No.2 収録 (225 - 230)