二輪車の低周波スキール・ブレーキ鳴き問題において,複素固有値解析によるモード連成メカニズム解析を用い,システムの構造的不安定に起因する問題を解決した.システムの運動方程式を実挙動領域からモーダル領域での単純な式に変換した.安定性解析のために必要なパラメータはシステムモデルの実固有値解析から得られる.また,数値解析ソルバを使うことで,摩擦係数違いの繰り返し計算,モードの不安定原因解析の時間が70%以上削減できるようになった.精度の高い解析モデルを構築し新手法に適用し,鳴きに影響を及ぼすモードの特定と対策方法の検討を行った.改良品のテスト結果により,新手法が設計段階での迅速な鳴き予測,対策に有効であることが確認された.
Honda R&D Technical Review Vol.13 No.2 収録 (159 - 166)