車両諸元とエンジン諸元を同一とした上でCVTと自動MTとでのトランスミッション形式違いによるモード燃費への影響をシミュレーションにより検討した.トランスミッションのレシオレンジやフリクション等を変化させたときのモード燃費への影響を検討した結果,CVT搭載車の場合に燃費を向上させるためには,車速域が比較的高く発進停止が少ない走行ではレシオレンジの拡大が有効であり,車速域が比較的低く発進停止を繰り返す走行ではフリクション低減が有効であることを確認した.一方,自動MT搭載車の場合,車速域が比較的高く発進停止が少ない走行ではCVTと同様レシオレンジの拡大が有効であり,車速域が比較的低く発進停止を繰り返す走行ではレシオレンジの拡大や変速段の増加あるいはレシオの割り振り方を組み合わせることによりパワープラント全体で効率の高い運転を実現することが必要になることを確認した.
Honda R&D Technical Review Vol.12 No.1 収録 (63 - 72)