要旨
乗用車レベルの小型な軸受での,精度良い油膜圧力測定を可能とする薄膜式センサを開発した.この新たなセンサを使用し,コンロッド大端部の剛性を変えた場合の油膜圧力分布を測定し,その変化を調べた.結果として,剛性の違いによる油膜圧力分布の変化が確認できた.剛体相当のコンロッド大端部では油膜圧力が荷重方向に一つのピークをもって発生するのに対し,弾性体のコンロッド大端部での油膜圧力は分散し,そのピークの方向は荷重方向と一致しなくなる.また,計測と同様の条件でEHD計算を行い,計算結果より,計測と計算の双方の妥当性が確認できた.
参考文献
- (1) 小澤豊ほか:大型ディーゼルエンジン主軸受の変動荷重下の油膜圧力の試験機による実測と評価,日本機械学会講演論文集NO.984-1 (1998)
- (2) 三原雄司ほか:薄膜式センサーによる内燃機関主軸受の油膜圧力測定法の開発に関する研究,自動車技術会学術講演会前刷集9433894 (1994)
- (3) 三原雄司ほか:油膜圧力測定用薄膜センサーの開発に関する研究,日本機械学会第75期通常総会講演会講演論文集2825 (1998)
- (4) Priebsch, H. H. et al.: Application of an elastohydrodynamic calculation method for the analysis of crank train bearing, The American society of mechanical engineers 95-ICE-1 (1995)
- (5) 牛嶋研史ほか:EHL解析と実験解析を用いたエンジン軸受性能に関する研究,第13回内燃機関シンポジウム講演論文集29 (1996)
- (6) 岡本裕ほか:弾性変形を考慮した軸受の理論解析,自動車技術会 学術講演会前刷集9833124 (1998)
- (7) 岡本裕ほか:EHL解析によるエンジン軸受の摩耗と疲労の研究,自動車技術会学術講演会前刷集9933934 (1999)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.12 No.1 収録 (33 - 38)
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引用情報
佐藤 謙次, 町田 恭一, 牧野 克紀.
コンロッド大端部の剛性が油膜に与える影響について
Honda R&D Technical Review Vol.12 No.1 pp.(33 - 38)2000.
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