要旨
CVTのECU開発にあたり,その開発効率向上を目的としてHILSの導入を試みた.HILSを実現するためには,油圧制御系を含むCVTの変速機構において変速過渡状態がシミュレーション可能なCVT HILSモデルを開発する必要があった.さらにそのモデルは,リアルタイムシミュレーション可能な演算負荷であることが必要であった.今回,変速過渡状態,特に,キックダウン変速をシミュレーション可能とするために,プーリレシオ,プーリへの入力トルク,プーリ回転速度に基づいてプーリレシオの過渡特性を演算する実験式モデルとした.さらに演算負荷が大きい油圧制御系モデルを高次な連立方程式モデルから,実験データに基づき低次な伝達関数モデルとした.その結果,HILSをCVTのECU開発へ導入することに成功し,導入前に対してECUの動作検証と設定の作業時間を約30%削減した.
参考文献
- (1)竹田洋平,依田公,寺山哲,萩原顕治,斎藤吉晴,上山口勉:自動変速制御システムへのHILSの適用,Honda R&D Technical Review, Vol.14, No.2, p.99-106
- (2)井出徹,宇田川篤司,片岡龍次,内山博一:金属Vベルト式CVTの変速応答について,スバル技法,第22号,p.50-55
- (3)Ishikawa,K.,et.al.: The Development and Utilization of ACTASS, AVEC’94, p.224-229
- (4)大園耕平,青木隆:全電子制御金属ベルトCVTの開発,HONDA R&D Technical Review, Vol.8, p.21-33
- (5)太田庄次,國井久史,角誠,藤本修一,山口徹朗:ハイブリットカー「インサイト」用コンパクトCVTの開発,HONDA R&D Technical Review, Vol.12, No.2, p.61-70
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掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.17 No.1 収録 (65 - 72)
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引用情報
五月女 浩, 伊藤 令, 萩原 顕治, 依田 公.
CVT HILSにおける変速過渡モデルの開発
Honda R&D Technical Review Vol.17 No.1 pp.(65 - 72)2005.
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