軽量素材である炭素繊維強化樹脂(以下CFRP)を用いたプロペラシャフトを開発し,新型LEGENDに採用した.異方性材料である炭素繊維(CF)の特性を活かすために,フィラメントワインディング製法を用いてCFRPチューブを製造した.チューブのねじり強度を確保するため,CFの巻き角度は30度とした.接合部については,他の金属部位に対して,強度・耐久性に余裕を持たせた設定となるよう,チューブと金属スブシャフトの圧入代を最適化した.スタブシャフト圧入部の構造を工夫することで,軸方向の所定の荷重にてチューブを破壊させ,実車として衝突時の衝撃吸収性能を確保した.本開発のCFRPプロペラシャフトでは,従来の鋼管製プロペラシャフトに比べ30%の軽量化を実現した.
Honda R&D Technical Review Vol.17 No.1 収録 (46 - 49)