トランスミッションから放射されるギヤ音を低減するために,トランスミッションケースの放射音特性予測評価法を開発した.放射音特性の予測は,ケースFEMモデルの周波数応答解析から求めたケース表面振動法線方向成分を用いる.放射音特性予測値の妥当性を検証するため,実稼動時のトランスミッション放射音とケース表面振動,およびケース放射音特性予測値との相関解析をおこなった.その結果,三つの値の間には十分な相関があり,トランスミッションの種類によらない一定の相関式が得られた.これにより,放射音特性予測値は,設計段階で仕様決定できる精度を有することが確認できた.本手法により,ギヤ音に対する要求性能を反映したケースの設計がケース単独で可能となり,2004 年モデルLIFE ATの開発より適用している.
Honda R&D Technical Review Vol.17 No.1 収録 (42 - 45)