要旨
Hondaは燃焼室の中心に高圧インジェクターを配置したセンターインジェクション方式を特徴とする直噴ガソリンエンジンを開発し,直噴エンジンの特徴である直噴層状吸気(以下DISC:Direct Injection Stratified Charge)領域での燃費,エミッション性能を大幅に向上させた.直噴ガソリンエンジンは,EGRに対する燃焼限界と空燃比に対する燃焼限界が異なるDISCと均質燃焼で運転される.従って,二つの燃焼では,同一出力で空気量とEGR還流率が異なり,燃焼切り換え時,直噴ガソリンエンジンの課題であるトルク段差を引き起こす.このトルク段差防止のため,燃焼切り換え時の失火防止と要求トルクに応じた燃料量制限の二つの観点で研究を進め,吸入行程と圧縮行程に燃料を噴射し,燃焼限界を向上させることで失火防止を実現し,要求トルクに応じた燃料量制限は,燃焼切り換え直前の要求トルクと燃料量および現在の要求トルクより,現在の燃料量制限値を算出することで実現した.この二つの制御を導入し,トルク段差がなく排気ガスエミッションに優れた直噴ガソリンエンジンの燃焼切り換えを達成した.
参考文献
- (1)久米ほか:筒内噴射ガソリンエンジンのための燃焼制御,自動車技術会学術講演会前刷集,No.961, 9631948
- (2)Kuma,T., Iwamoto,Y., Iida,K., Murakami,M., Akishino,K., and Ando,H.: CombutionControl Technologies for Direct Injection SI Engine, SAE Paper 960600
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- (4)Harada,J., Tomita,T., Mizuno,H., Mashiki,Z., and Ito,Y.: Development of Direct Injection Gasoline Engine, SAE Paper 970540
- (5)甲田豊,菅波友二,小林裕幸,小川賢:高性能・低エミッション2.0L直噴ガソリンエンジンの開発,Honda Technical Review Vol.16, No.1, pp39-46
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著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.16 No.2 収録 (133 - 138)
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引用情報
小川 賢, 小森谷 勲, 田上 裕, 甲田 豊, 武内 雅大, 藤木 有司.
直噴ガソリンエンジンの燃焼切り換え制御に関する研究
Honda R&D Technical Review Vol.16 No.2 pp.(133 - 138)2004.
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