要旨
Hondaのインバータ発電機は,出力3kVAが最大で1種類の電圧出力である.より大出力のインバータ発電機を商品化するには,2種類の電圧,デュアルボルテージ出力にする必要がある.接続される機器が大型化し,大電流または高電圧が要求されるためである.そこで,新たにデュアルボルテージインバータを開発した.デュアルボルテージインバータは,2台のインバータを並列または直列に接続することによって,2種類の電圧を出力する.オルタネータには,ユニットの制御電源用のサブ巻き線を設けずメイン巻き線のみとし,制御電源は各ユニットに内蔵し,メイン出力から作り出すシステムとした.これにより,オルタネータの小型化,効率の向上を達成した.完成機には,発電機統合制御ユニットを搭載し集中制御することで,電装部品を1/3に削減すると共に,液晶モニタを採用して情報表示を可能とした.開発した発電機EM7000isは,これまでのインバータ発電機と同様に電子ガバナを備え,シュラウド防音ダクト構造の採用と合わせて,低騒音,低燃費を実現した.
参考文献
- (1)田中良男,河内敏文,伊藤慶太,中村政史:軽量,コンパクトな「GENE21シリーズ」ポータブル発電機の開発,HONDA R&D Technical Review, Vol.11, No.2, p.15-22
- (2)河内敏文,清水元寿,広瀬忠史,杉本幸男:軽量,コンパクトな正弦波インバータ発電機「EU16i」の開発, Honda R&D Technical Review, Vol.13, No.2, p.35-42
- (3)藤井茂,清水元寿,中村政史:正弦波インバータ発電システムの構築,HONDA R&D Technical Review, Vol.8, p.59-66
- (4)玉木健二,國府志郎,赤松俊二:小型二輪車用空冷エンジンの電子制御燃料噴射の制御システム,Honda R&D Technical Review, Vol.16, No.1, p.145-152
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掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.16 No.2 収録 (55 - 64)
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引用情報
中村 政史, 笠置 将平, 広瀬 忠文, 新川 康浩, 浅井 孝一, 上村 健二.
デュアルボルテージインバータ発電機EM7000isの開発
Honda R&D Technical Review Vol.16 No.2 pp.(55 - 64)2004.
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