要旨
ハイブリッド電気自動車用ニッケル水素電池の各種劣化因子の値から電池寿命推定をおこなう手法を検討した.電池の劣化因子は,電池温度と電流負荷および充電状態の範囲である.電池寿命推定は,反応速度論的に劣化反応速度式を作成することにより可能であると予想して,温度と温度以外のストレス因子を含むアイリング反応速度式(1)に着目した.その式に対してストレス因子数を追加して,温度以外の劣化ストレス因子である電流負荷と充電状態の範囲の複数因子が適用可能かを検討した.各種劣化の因子条件で寿命試験を実施したところ,劣化反応速度式の頻度因子が同じ値を示した.この結果,複数因子の適用が可能なことが確認され,この劣化反応速度式を用いて,各劣化の因子を定量化することにより,電池寿命が推定可能となった.
参考文献
- (1)鹿沼陽次ほか:信頼性加速試験の効率的な進め方とその実際,日本テクノセンター,2002, p.11-12
- (2)松下電器産業株式会社,福永秀美,蓄電池の寿命予告方法および寿命予告装置:特許第3136981号,2001-02-19
- (3)トヨタ自動車株式会社,岡山忍:電池容量予測装置,特開2000-228227, 2000-08-15
- (4)日産自動車株式会社:Liイオン電池のEV市場適応性とEV/HEV電池寿命推定法の検証,EV forum, http://www.itsev.com/j/tech/tech_j24.html, 2000
- (5)安食恒雄,松下電子工業株式会社:半導体デバイスの信頼性技術,日科技連出版社,1993, p.40-43
- (6)田村優ほか:ゴム・樹脂製品における故障解析と寿命予測,日本テクノセンター,2002, p.201-202
- (7)慶伊富長:反応速度論第3版,東京化学同人,2001, p.5
- (8)慶伊富長:反応速度論第3版,東京化学同人,2001, p.43-45
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.16 No.1 収録 (257 - 262)
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引用情報
南 達郎.
ハイブリッド電気自動車用ニッケル水素電池の寿命推定
Honda R&D Technical Review Vol.16 No.1 pp.(257 - 262)2004.
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