従来の二輪車用ラジエータは,前面形状が長方形の等管長ラジエータが使われることが多かった.最近,エンジンの高出力化に伴い,限られたスペースで高放熱量を得るため,前面形状が長方形でない任意形状のラジエータが増加してきている.このようなラジエータは冷却管長が各段によって異なるため,流速分布が不均一になるので長方形ラジエータに比べ放熱量予測が難しい.また,従来のラジエータの放熱特性解析は十分に行なわれていなかったので,放熱量の流量依存性は十分明確ではなかった.今回,3次元流れ計算と1次元伝熱計算を組み合わせることにより,任意形状ラジエータの放熱量を容易,かつ高精度に予測できる手法を構築した.
Honda R&D Technical Review Vol.15 No.2 収録 (235 - 242)