1600N/mm2級高強度ボルトの開発

要旨

自動車にはその目的,用途に応じたボルトが数多く使用されており,一般的には700N/mm2級から1 200N/mm2級がその主流を占めている.昨今,地球温暖化防止の観点から自動車の燃費向上の動きが活発化しており,ボルトも例外なく高強度化による小型軽量化を求められている.しかし従来技術でのボルトの高強度化は,遅れ破壊の発生確率が高くなり,量販車には適さない.我々はこの課題に対し,従来より遅れ破壊しにくいとされてきた高張力鋼線に着目し,困難とされてきた頭部成形に対し,Crの最適添加による材料改善,頭部成形中に軸部を加工硬化させる新成形法の適用,成形性良好なヘクサローブ形状の適用などの新技術の投入にてボルト成形を可能にし,1 600N/mm2の高強度ボルトを開発した.その成果を03モデルのコンロッドボルトへ適用し,従来技術であればM12 であったものをM9へ,重量的にも1本あたり80gの軽量化を達成した.

参考文献

  1. (1)松山晋作:遅れ破壊,日刊工業新聞社,p.67 (1989)
  2. (2)高井健一:強伸線パーライト鋼の水素存在状態と遅れ破壊,まてりあ,39 巻,3号,p.239-242 (2000)

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.15 No.2 収録 (183 - 188)

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引用情報

高島 光男, 飯田 善次, 高田 健太郎, 森 誠治.
1600N/mm2級高強度ボルトの開発
Honda R&D Technical Review Vol.15 No.2 pp.(183 - 188)2003.
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