フライホイールバッテリの研究

要旨

フライホイールバッテリシステムの実現へ向け,100 Whモデルを製作すると共に,技術要素である炭素繊維強化複合材ロータの研究および磁気軸受の研究を行い,以下の成果を得た.ロータについては,設計・製作したロータの回転破壊試験によりロータの応力限界が理論強度の80%以上を有すること,また,常用回転数範囲における常温30 000サイクルの耐久試験において繊維の切断,層間はく離の発生はなく耐久性を有することを確認した.磁気軸受については,自動バランス制御用の回転数追従型ディジタルフィルタを構築するとともに,ジャイロ効果によるコニカル共振の安定性低下を明らかにし,目標回転数50 000 rpmの低振動・安定支持を実現できる制御手法を確立した.以上の成果により,安全性,耐久性を備えたフライホイールバッテリの実現可能性を示すことができた.

参考文献

  1. (1)小林裕幸:フライホイールバッテリ用CFRPロータの開発,HONDA R&D Technical Review, Vol.12 No.1, p.85-92 (2000)
  2. (2)島村昭治:カーボンファイバ,オーム社,1984, 217p.
  3. (3)電気学会 磁気浮上応用技術調査専門委員会:オブザーバを併用した制御系設計,磁気浮上と磁気軸受,コロナ社,1993, p.203-210
  4. (4)日本機械学会:機械工学便覧,新版,A3, p.153-173 (1987)
  5. (5)新エネルギー・産業技術総合開発機構:高効率クリーンエネルギー自動車の研究開発,平成11年度成果報告書
  6. (6)新エネルギー・産業技術総合開発機構:高効率クリーンエネルギー自動車の研究開発,平成12年度成果報告書
  7. (7)新エネルギー・産業技術総合開発機構:高効率クリーンエネルギー自動車の研究開発,平成13年度成果報告書
  8. (8)新エネルギー・産業技術総合開発機構:高効率クリーンエネルギー自動車の研究開発,平成14年度成果報告書

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掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.15 No.2 収録 (109 - 116)

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引用情報

須永 義弘, 阿部 昇栄, 板井 幸彦.
フライホイールバッテリの研究
Honda R&D Technical Review Vol.15 No.2 pp.(109 - 116)2003.
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