VTECロッカアームの軽量,低コスト化を目的として,アルミダイカスト素材を用いたVTECロッカアームを開発した.動弁系駆動摩擦損失低減に有効なローラフォロワを使ったロッカーアームが主流であるが,アルミ素材でVTEC機構を成立させるため,強度の必要なVTECの連結穴については,そのローラベアリング軸を中空とした,ローラ同軸構造を採用し,ローラ軸の固定方法を圧入による固定構造とすることで,VTECロッカアームに必要な強度と精度の両立を達成した.結果として,従来の鋼系鍛造VTECロッカアームに対し,重量,コストとも20%以上低減し,Fitにてはじめて量産化された.
Honda R&D Technical Review Vol.15 No.2 収録 (47 - 52)