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燃料電池自動車における高圧水素急速充てんシステムの構築

要旨

世界初の燃料電池乗用車(Fuel Cell Vehicle)の実用化となるHonda FCXの水素貯蔵には,天然ガス乗用車で実績のある高圧ガス方式を採用した.この高圧水素貯蔵システムの構築にあたり,アルミニウムライナ製と高密度ポリエチレン(HDPE)ライナ製の2種の高圧水素タンクによる急速充てん試験を試みた.その結果,前者の方が充てん時のガス温度上昇量が小さいことが明らかとなった.これはアルミニウムの方がHDPE よりも熱拡散率が375倍高いことに起因する.合計内容積が156.6dm3のアルミニウムライナ製の高圧水素タンクを用いた場合,初期水素圧力が1MPaから34.4MPaの充てん時に,初期温度からのガス温度上昇量ΔTが45℃以下となる最短時間は3.6分であり,ガソリン車の給油時間とほぼ同等の結果が得られた.

参考文献

  1. (1)木村良雄:EV 用Fuel Cellの開発,電池技術,Vol. 10, p.160-168(1998)
  2. (2)蓮池 宏:クリーンエネルギー自動車レポート(第7報),季報エネルギー総合工学,Vol.23, p. 89-99(2000)
  3. (3)倉林俊雄,寺崎和郎,永井伸樹,伊藤献一:工業熱力学, 朝倉書店,1985, 119p
  4. (4)Newhouse, N.,Liss,W.,:Fast Filling of NGV Fuel Containers, SAE Paper 1999-01-3739
  5. (5)日本機会学会:流体の熱物性値集,丸善,1991, 547p

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.15 No.1 収録 (19 - 24)

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引用情報

吉田 泰樹, 斗ヶ沢 秀一, 高久 晃一, 山田 晃, 桒原 宏和, 縫谷 芳雄.
燃料電池自動車における高圧水素急速充てんシステムの構築
Honda R&D Technical Review Vol.15 No.1 pp.(19 - 24)2003.
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