ATV(全地形用車両:All-Terrain Vehicle)の足まわりの設計では,ホイールのストロークにより車両の姿勢が変化したときのジオメトリー変化や各ジョイントの揺動角など40項目以上をレイアウトの段階で検証する必要がある.これまでは検証項目によってツールを複数使用する必要があり,効率的な仕様検討ができていなかった.これに対して今回CADに組み込まれた機構解析とレイアウト支援ツールを統合し,CAD上のレイアウトと連動して検証できるシステムを構築した.加えてCADに組み込まれた非線形解析を利用して車両の姿勢が変化した際のゴム部品の変形を計算することで,ゴム部品の変形を考慮したクリアランスの確認を可能としている.これによりATV足まわり設計におけるレイアウトの精度向上と工数削減が実現できた.
Honda R&D Technical Review Vol.20 No.2 収録 (76 - 81)