高出力と低排出ガスとの両立をねらいとして2008年モデルACCORD用2.4L直列4気筒i-VTECガソリンエンジンを開発した.このエンジンのi-VTEC機構は,インレット側,エキゾースト側それぞれ異なる回転数にてバルブタイミングを切換えできる進化したVTEC機構を採用している.エキゾースト側は低回転運転時には1バルブを休止させ,排気ガスの流動を高め,後燃えを促進することによって触媒温度を上昇させた.さらに1バルブを休止することによって排気干渉が低減され低速トルク向上効果も得られた.インレット側はカムシャフト位相連続可変機構と組合せ,低回転高回転側それぞれに最適なバルブタイミングを設定した.この新VTEC機構の採用に加え,エキゾーストマニホールド一体シリンダヘッド,直下触媒をはじめとする新技術を採用した結果,最高出力142kW,最大トルク220Nmとクラストップレベルの高い動力性能を達成しつつ,従来モデル同等のUS LEV II SULEV規制適合の低排出ガス化,低燃費の両立を実現した.
Honda R&D Technical Review Vol.20 No.1 収録 (25 - 32)