要旨
自動車用座席シートの仕立て品質に大きく影響する毛割れとシワを改良したモケット表皮材を開発した.毛割れを防止するためモケット表皮材のパイル糸構造を改良した.その構造により表皮が折り曲げられた際の地糸の露出防止をおこなった.一方シワの発生を抑えるために表皮材のシート形状への追従性を向上した.追従性向上のため表皮材の地糸を適正化し表皮伸び率を50-100%向上させた.さらに浸透性を上げた極低温ガラス転移点のバックコート剤塗布量の減量により表皮剛軟度を50mm以下に低下させた.この結果,本開発表皮を用いたシートは毛割れ,シワレベルともに良好な仕立てを実現した.
参考文献
- (1)吉川和志:新しい繊維の知識,長江書房,p.108-111 (1972)
- (2)日本繊維センター:繊維試験法のすべて,日本繊維センター,p.62-74(1982)
- (3)日本繊維センター:繊維試験法のすべて応用編,日本繊維センター,p.63-76(1982)
- (4)繊維学会:繊維便覧加工編,丸善株式会社,p.115-391 (1982)
- (5)繊維学会:繊維加工便覧原料編,丸善株式会社,p.287-310(1982)
- (6)益田俊郎,塩沢和男:繊維加工技術,地人書館,p.8-65 (1971)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.18 No.2 収録 (87 - 92)
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引用情報
上村 知行, 林 里恵.
自動車用シートの仕立て品質を向上するモケット表皮材の開発
Honda R&D Technical Review Vol.18 No.2 pp.(87 - 92)2006.
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