要旨
車載されるモータは,近年,個数と用途ともに拡大傾向にある.それに伴い,車一台分トータルのサイズとウェイトが増加し,エンジンルーム内搭載等による使用環境も厳しくなり,小型かつ軽量で耐環境性に優れるブラシレス直流モータへの置き換えが増えつつある.しかし,ブラシレス直流モータを制御するためには,一般的に相電流センサと磁極位置センサが必要であるためコスト増加傾向にあり,低コスト化が課題となっている.そこで,ブラシレス直流モータにおいて性能と信頼性を確保しつつ,低コスト化を達成するために,相電流センサと磁極位置センサを使用せず,もともとコントローラに存する故障検知用のDC 電流センサとモータ駆動電圧の情報により,相電流と磁極位置の両方を推定するアルゴリズムを構築した.構築した手法により,ブラシレス直流モータの低コスト化の見通しを立てることができた.
参考文献
- (1)坂本潔,岩路善尚,遠藤常博:家電機器向け位置センサレス永久磁石同期モータの簡易ベクトル制御,電気学会論文誌D,Vol.124, No.11, p.1133-1140(2004)
- (2)竹下隆晴,市川誠,李宙柘,松井信行:速度起電力推定に基づくセンサレス突極形ブラシレスDCモータ制御,電気学会論文誌D,Vol.117, No.1, p.98-104(1997)
- (3)市川真士,陳志謙,冨田睦雄,道木慎二,大熊繁:拡張誘起電圧モデルに基づく突極型永久磁石同期モータのセンサレス制御,電気学会論文誌D,Vol.122, No.12, p.1088-1096(2002)
- (4)森本茂雄,河本啓助,武田洋次:推定位置誤差情報を利用したIPMSM の位置・速度センサレス制御,電気学会論文誌D,Vol.122, No.7, p.722-729(2002)
- (5)川端幸雄,遠藤常博,高倉雄八:位置センサレス・モータ電流センサレス永久磁石同期モータ制御に関する検討,平14 電学産業応用部門大講演論文集,No.171, p.665-668(2002)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.22 No.1 収録 (179 - 187)
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引用情報
秋山 雅彦, 星野 大介, 根本 浩臣.
小型ブラシレス直流モータのセンサレス制御の一手法の提案
Honda R&D Technical Review Vol.22 No.1 pp.(179 - 187)2010.
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