角度に応じて透明度が変化する視界制御機能付き樹脂製ウインドを開発した.視界制御機能の付与には,二重像の発生が無くクリアな視界が得られる特殊高分子フィルムの中から,それぞれのウインドに適した角度と不透明度の関係を有するものを選定した.また,車室内環境で使用できるように特殊高分子フィルムをハードコート付きポリカーボネートで挟み,端部をアルミテープでシールする部品構造にした.さらに,品質を安定化させるため視界制御フィルムの圧着プロセスを新たに開発した.この部品を新型燃料電池車FCXクラリティに搭載することにより,エクステリアデザインや車両規格を損なうことなく,ドライバの良好な後方視界と実用性あるトランク容量を両立することができた.
Honda R&D Technical Review Vol.21 No.2 収録 (89 - 92)