環境性能が高く,小型で高性能なV型2気筒空冷4ストロークの汎用エンジン“GX690/GXV690”を開発した.燃焼室・ポート形状の改善と燃焼室周辺の冷却性改善,および点火時期の可変進角を行うことでノック発生を回避し,圧縮比を前モデルであるGX670/GXV670の8.3から9.3まで高めた.これにより出力を8%向上し,さらに触媒等のデバイス無しでEPA排気エミッション規制に適合すると同時に燃費を10%向上した.エンジンサイズについては,濾材の改良によるエアクリーナの小型化や,オイルクーラの機能を兼ねたオイルフィルタベースの採用により,全高・全幅寸法を低減し,容積で18%小型化した.また,冷却ファン・ファンカバー形状やマフラ構造等の改良により,エンジン運転時の騒音を低減し,騒音フィーリングを改善した.さらに,運転時間計やオイルアラート表示灯を新設することで,ユーザの扱いやすさを向上するとともに,バッテリへの充電性能を向上し,より多くの作業機での使われ方に対応できるようにした.
Honda R&D Technical Review Vol.21 No.2 収録 (47 - 53)