多光子イオン化法を用いた水素の可視化

要旨

燃料電池車の研究,開発支援の手法として「見えない水素を見えるようにする」水素可視化技術の研究をおこなった.従来のように,水素を化学センサや代替気体によって間接的に計測するのではなく,直接水素を検出し,空間中での水素拡散状態の可視化に取り組んだ.数ある水素検知手法の中から,低濃度検出に効果的と考えられるレーザを選定した.従来の蛍光分析法と異なり,照射波長を吸収波長に一致させなくても発光する原理に着目し,水素を検出する理論を考案した.この多光子イオン化法の原理を用いて直接水素を発光させ,検出できることを確認した.また,流量変化に追従する空間中での水素拡散状態の変化を可視化し,水素拡散の解析や計測のための技術へ成り得る可能性を示唆できた.

参考文献

  1. (1)国際特許,国際公開番号 WO 2006/006628 A1
  2. (2)Seller,R.G., Wang,D.: Assessment of Remote Sensing Technologies for Location of Hydrogen and HeliumLeaks, NASA, NAG10-0290(2000)
  3. (3)LuVan,M., Mainfray,G., Manus,C., Tugov,I.: Multiphoton Ionization of Atomic and Molecular Hydrogen at 0.53μ, Physical Review.A, Vol.7, Issue 1, p.91-98(1973)
  4. (4)Weyl,G.M.: Physics of Laser-Induced Breakdown: An Update, Laser-Induced Plasmas and Applications, Marcel Dekker, p.1-59(1989)
  5. (5)堀正樹:Proof of Principle Experiment,東京大学,11p. (2003-2005)

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.21 No.1 収録 (67 - 72)

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引用情報

福田 真弘, 早野 龍五, 堀 正樹, 信末 秀雄, 小山 貴嗣, 田中 淳.
多光子イオン化法を用いた水素の可視化
Honda R&D Technical Review Vol.21 No.1 pp.(67 - 72)2009.
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