燃料電池車のコア技術である燃料電池スタックにおいて,軽量・コンパクト化と高出力化を達成したHonda 独自の構造からなる新燃料電池スタック(V Flow FCスタック)を開発した.V Flow FCスタックが開発できたことで,燃料電池スタックをセンタートンネルに搭載するV Flow FCプラットフォームが構築でき,FCX クラリティという本格的セダンのレイアウトが可能となった.V Flow FCスタックは,V Flowセル構造およびWave流路セパレータ,1BOXスタック構造という新しい構造からなり,従来の燃料電池スタックと比較して,容積出力密度を50%,重量出力密度を67%向上させることができた.また,この新しい構造により生成水の排出性を向上させ熱容量を低減したことで,低温時の始動特性を向上させることができた.さらに,セルを構成するMEAとセパレータの連続生産および積層の自動化,部品点数の削減をおこなったことで生産性を向上させることができた.
Honda R&D Technical Review Vol.21 No.1 収録 (15 - 22)