General Electric社と共同で開発したHF120ターボファンエンジンの高空特性検証試験を実施した.試験は両社の協調のもと役割を分担しておこなわれ,高空模擬試験装置での試験をGeneral Electric社が担当し,弊社はフライングテストベッドによる実飛行試験を担当した.フライングテストベッドには,片側エンジンをHF120ターボファンエンジンに換装した小型ビジネスジェット機を用いた.飛行中に得られる多量のデータに対応できる計測制御システムを機内に構築し,エンジン状態を総合的に検証可能な試験システムを確立した.高空模擬試験装置とフライングテストベッドの二つの異なる試験環境を有効に活用し,航空機エンジンに求められる高空特性を多角的に検証した.性能試験結果とエンジン性能モデルの組合せにより,エンジン運用領域全域での全体定常性能が要件を満足することを確認した.加減速特性についても要件を満足し,サージおよびストール試験ではサージマージンが確保されていることを検証した.さらに数多くの高空再始動試験により再始動領域を検証した.
Honda R&D Technical Review Vol.26 No.2 収録 (13 - 20)