小型,高効率をねらいとしてSPORT HYBRID i-DCD用7速デュアルクラッチトランスミッションの開発をおこなった.小型化においては,モータをトランスミッションに内蔵し,モータの内側に,1速を構成するプラネタリギヤを配置した.これにより1モータで,軽量かつコンパクトなトランスミッション構造とし,スモールカーのFITに搭載可能とした.最大入力トルクは190 Nmまで対応可能とした.高効率化においては,高い伝達効率を得ることができるマニュアルトランスミッションの構造を基本とし,電動アクチュエータや乾式クラッチの採用により効率向上をおこなった.走りの面でも,奇数段と偶数段用の二系統のクラッチを設け,事前に次のギヤ段を待機状態にしておき,二つのクラッチを交互に繋ぎ変えて変速することにより,変速時のタイムラグが小さく,動力を途切れなく伝達できると同時に,マニュアルトランスミッションのようなダイレクト感のある加速を実現した.
Honda R&D Technical Review Vol.26 No.1 収録 (27 - 32)