要旨
燃料電池システムにおいて,アノード極は発電中に水素で満たされているが,停止中に外部からの空気の流入によって水素から空気に置換されてしまう.アノード極が空気に満たされた状態から起動をおこなう際に,カソード電極触媒が腐食するという課題があった.本稿では,起動時に腐食電流を外部回路へ放電することで電極触媒の腐食を防ぐ手法を提案する.制御構築をおこなう際に,燃料電池システムにおいて,電位計測,腐食電流測定,ガス分析などをおこなう新規計測ツールを適用した.これにより燃料電池スタックの内部環境を把握しながら,水素スタベーションを考慮した最適なタイミングでの放電手法を確立することができた.制御構築した起動時ディスチャージを用いて,カソード電極の腐食抑制が可能なことを電位,腐食電流,CO2発生量から示し,実機試験において起動耐久をおこなうことで効果を実証した.
参考文献
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著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.24 No.2 収録 (79 - 84)
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引用情報
古澤 宏一朗, 名越 健太郎, 谷本 智.
燃料電池システムにおける起動時の劣化抑制制御
Honda R&D Technical Review Vol.24 No.2 pp.(79 - 84)2012.
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