要旨
新型1モータSPORT HYBRID i-DCD用モータにおいて,一般流通電磁鋼板材によるコスト低減と重希土類フリー磁石の採用による調達リスク回避をおこなった.ステータコアに使用する鋼板を従来の板厚0.25 mmから0.35 mmに変更した.板厚が増えることによる鉄損増加に対しては,ステータコアのカシメ点数と位置の見直しにより渦電流の低減によって対応した.また,ステータホルダ内径に波形状加工を施し,接触面積を削減させステータコア圧入時の残留応力を緩和することでも鉄損を低減させた.重希土類フリー磁石採用による磁石耐熱性への対応としては,磁石の配置を平行配置からロータコア内径へ深埋めしたV字配置に変更させた.これに加えて,磁石の分割数を軸方向4分割から周方向2分割に並べ,工程簡略化をおこないながら損失を同等にすることができた.
参考文献
- (1) 相馬慎吾,藤代智,白土英治:重希土類フリーHEV用モータの磁気形状研究,自動車技術会学術講演会講演予稿集,No. 1-98, p. 39-43, (2016)
- (2) 四方哲,鎌田剛史:新型HEVモータの開発,自動車技術会学術講演会前刷集,No. 3-14, p. 1-4, (2014)
- (3) 尾田善彦,石田昌義,志賀信勇,戸田広朗,笠井勝司:電磁鋼板の圧縮応力鉄損に及ぼす磁歪の影響,平成24年電気学会全国大会,第2分冊,p. 185-186, (2012)
- (4) 青山康明,松岡孝一,近藤稔:永久磁石同期電動機の磁石分割による損失低減効果の解析,平成13年電気学会産業応用部門大会講演論文集,p. 771-774, (2001)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.29 No.2 収録 (56 - 61)
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引用情報
藤代 智, 鈴木 雄一, 相馬 慎吾, 梶野 大樹.
SPORT HYBRID i-DCD新型用モータの低鉄損技術
Honda R&D Technical Review Vol.29 No.2 pp.(56 - 61)2017.
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