要旨
CLARITY FUEL CELLの目指した運動性能の姿は,燃料電池自動車特有の新たな魅力に加え,運転のしやすさなど乗用車としての普遍的な価値を十分に備えていることである.性能目標は,同クラスの車両として高い性能を有しているアコードPHEVをベンチマークとし,これを超える性能を目標に設定した.具体的には,アクセルペダルだけで速度コントロールが自在にできる電動車特有の長所を活かした走りがしっかりと体感できること,走行中の進路保持のしやすさが感じ取れる操縦安定性を有すること,走り出した瞬間から滑らかな乗り心地が感じ取れること,日常に遭遇するさまざまな走行シーンにおいて,コントロールしやすいと感じられるブレーキフィールを有すること,さらに,高い静粛性を持つこととした.そして,開発した車は,目標を満足してありたい姿を達成することができた.
参考文献
- (1) 木村顕一郎,河﨑輝明,大村孝之,渥美淑弘,清水潔:新型燃料電池自動車CLARITY FUEL CELLの開発,Honda R&D Technical Review, Vol. 28, No. 1, p. 1-7
- (2) 菅原竜也,金沢卓磨,立花優,今井直樹:CLARITY FUEL CELL用エア供給システムの開発,Honda R&D Technical Review, Vol. 28, No. 2, p. 52-58
- (3) 鈴木朋和,日下馨:複数タイヤのデータ群から同定する「統計タイヤモデル」,Honda R&D Technical Review, Vol. 24, No. 1, p. 85-91
- (4) Kusaka, K., Nagayama, N.: A Statistical Tire Model Concept – Applications to Vehicle Development, SAE Technical Paper, 2015-01-1578, (2015)
- (5) http://www.showa1.com/jp/technology/automobile/sfrd.html/2015/12/02
- (6) 大久保直人,西岡崇,赤峰宏平,波多野邦道:電動サーボブレーキシステムの開発,Honda R&D Technical Review, Vol. 25, No. 1, p. 47-51
- (7) Kamiyama, Y. : Development of a New On-Wheel Resonator for Tire Cavity Noise, SAE Technical paper, 2014-01-0022, (2014)
- (8) 神山洋一,石井克史,高木久光,柏井幹雄:ノイズリデューシングホイールの開発,Honda R&D Technical Review, Vol. 23, No. 2, p. 78-83
- (9) 河野昌明,津嶋広通,秋元幸雄,嶽和秀,原田紀之,長岡進,江口美彦:2013年モデルUS Accordの開発,Honda R&D Technical Review, Vol. 25, No. 1, p. 14-22
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.29 No.1 収録 (37 - 42)
論文PDF
PDF 1.7MB
引用情報
渥美 淑弘, 鈴木 浩義, 宮﨑 武司, 亀本 修吾, 日下 馨.
CLARITY FUEL CELLの運動性能
Honda R&D Technical Review Vol.29 No.1 pp.(37 - 42)2017.
引用情報をコピー
コピーしました