要旨
2012年から米国でリース販売しているFIT EV全車両のバッテリデータをタイムリーに収集するため,テレマティクス技術を用いたバッテリトレーサビリティシステムを開発した.本システムは,リチウムイオンバッテリの使い方と容量推移を把握することを主目的にしている.収集した全車両のバッテリ時系列データをHondaサーバ上へ展開し,バッテリ容量の全算出データから精度の高いデータのみを抽出するアルゴリズムを構築,適用することで,車載Electric Control Unitよりも精度高く容量算出することが可能になった.その結果,バッテリ容量低下が3%以内に収まっていることを97%のFIT EVで確認できた.また,FIT EVのバッテリの使い方は,容量低下促進領域の滞在頻度が低いことが確認できた.加えて,ユーザの使い方を容量推移予測モデルに適用することにより,今後数年間で,容量低下が5%以内に収まることを予測した.
参考文献
- (1) 武政幸一郎,内田翼,鶴谷泰介,冨永由騎,佐藤圭嗣:EV用バッテリトレーサビリティシステム開発,Honda R&D Technical Review, Vol.25 No.1, p.35-40
- (2) 冨永由騎,川村雅之,武政幸一郎:内部劣化状態を加味した容量劣化推定モデルの構築,第54回バッテリ討論会講演要旨集,p.101, (2013)
- (3) 丸野直樹,小茂田訓,西田義一:HEV用Li-ionバッテリシステムのバッテリコントロール技術,Honda R&D Technical Review, Vol.24 No.1, p.72-77
- (4) 市村雅弘:小型リチウムイオン電池の寿命特性,NTT Building Technology Institute 2005,p.1-7, (2005)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.28 No.1 収録 (145 - 151)
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引用情報
武政 幸一郎, 宮下 拓也, 赤松 健治, 羽田 知史, 上甲 昌郎.
テレマティクス技術を活用したBEV用リチウムイオンバッテリ容量の推定と推移予測
Honda R&D Technical Review Vol.28 No.1 pp.(145 - 151)2016.
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