要旨
燃料電池自動車の一充填走行距離の拡大を目的として,水素貯蔵供給システムの高圧化の課題であるインタンク電磁弁の軽量化技術と水素シール技術の開発をおこなった.70 MPaに対応したインタンク電磁弁には,従来(35 MPa)比で2倍の耐圧強度が必要となり,必要耐圧強度の増加はインタンク電磁弁の大型化,重量増加につながる.そのため,軽量化技術として,高圧水素タンクに接続し水素の供給と遮断をおこなうインタンク電磁弁の逆止弁(充填側)と遮断弁(供給側)を機能統合することによる充填および供給流路の共用化,温度センサのタンクへの内蔵,およびボデー材質へのアルミニウム合金の適用をおこない,従来の35 MPa用インタンク電磁弁に対して41%の軽量化を達成した.さらに,水素シール技術として,70 MPaの圧力によるシール材の損傷を防止できる構造,および強度の高いシール材料を採用することにより,水素シールの高耐圧化を実現した.
参考文献
- (1) 松永稔,福島達也,尾島邦明,木村顕一郎,小川隆行:FCXクラリティ用燃料電池パワートレイン,Honda R&D Technical Review,Vol.21,No.1,p.7-14
- (2) Global technical regulation (GTR) No.13: Global technical regulation on hydrogen and fuel cell vehicles, (2013)
- (3) 日本フルードパワー工業会規格JFPS 1003:1999,油圧シリンダ用パッキンの仕様・選定方針
- (4) NOK株式会社,Japan Patent 3543617, (1999)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.28 No.1 収録 (8 - 14)
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引用情報
朝野 護人, 加藤 航一, 尾崎 浩靖, 和田 信.
FCV用70MPa高圧水素貯蔵供給システムに対応したインタンク電磁弁の開発
Honda R&D Technical Review Vol.28 No.1 pp.(8 - 14)2016.
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