本開発は,二輪車の外装部品に適用する磁性模様塗装について,既存の同塗装よりも高い立体感を持った模様を発現させることを目標とした.まず,塗料に含有されるフレークの配向に求められる条件を解析し,次に,その配向を実現するための手法を検討した.その結果に基づき,塗装中のフレークの動きに対する制御性を高めた塗料配合と塗装方法を開発した.フレークの動きを容易にするためには,フレーク材料に高透磁率材料を用いた.またフレークが動いた後,速やかに止めるために高分子量樹脂を添加した.さらに,最適なシンナの設定により制御性を高めた.以上の手法を組合せ,量産ライン条件下で高い立体感を持った模様の発現を実現することに成功した.
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.2 収録 (111 - 125)