要旨
自動車用変速機に用いられる軸受の外輪が回転することによって発生するハウジングの摩耗量について,予測する手法を新たに開発した.本手法では軸受外輪のクリープ挙動をシミュレートするため3D動解析を採用した.解析で求めた軸受外輪に発生する面圧,クリープ距離,および単体試験機により測定した比摩耗量から摩耗量を算出した.変速段ごとに摩耗方向が異なるため,荷重方向を考慮して摩耗量を合算した.予測した摩耗量は実機耐久試験の結果と高い相関性が得られた.精度の高い摩耗量を予測することで,設計の早い段階からハウジング摩耗を抑制する仕様の検討が可能となる.
参考文献
- (1) 展建軍,坂尻義晃,武村浩道,湯川謹次:軸受外輪クリープの発生メカニズム,NSK Technical Journal, No.680, p.13-18(2006)
- (2) 丹羽健:転がり軸受のクリープメカニズム,日本トライボロジー学会 トライボロジー会議予稿集,p.253-254(2012)
- (3) 寺本貴之,佐藤穣:軸受荷重負荷下のボールベアリングの外輪クリープに対する予測手法の確立,自動車技術会学術講演会前刷集,No.142-14, p.15-20(2014)
- (4) 笹田直:摩耗式と摩耗遷移,摩耗,養賢堂,p.32(2008)
- (5) 村木正芳:境界潤滑,図解 トライボロジー 摩擦の科学と潤滑技術,日刊工業新聞社,p.63-80(2007)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.2 収録 (97 - 102)
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引用情報
長副 やよい, 和久井 茂晴, 前吉 雄太.
軸受外輪クリープによるハウジング摩耗量の予測技術
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.2 pp.(97 - 102)2015.
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