ガソリンエンジンの正味熱効率45%達成技術

要旨

本開発の目的は,ガソリンエンジンの正味熱効率45%を達成するために必要な技術要素を明確にし,実証することである.正味熱効率45%を達成するために,理論熱効率向上のための高圧縮比化およびノッキングの抑制と冷却損失を低減することのできる高EGR運転技術の研究をおこなった.同時にこれらを実現するためのエンジン基本骨格の最適化を実施した.基本骨格としては量産エンジンの領域を超えたStroke/Bore比1.5のロングストロークを中心に,最適な燃焼室形状を選定することで時間損失および冷却損失を低減し熱効率を向上させた.このエンジン骨格を基本に,吸気ポート形状の選定による筒内流動の強化,吸気バルブタイミングによる実効圧縮比の調整,筒内燃料分布の制御,強力点火などを組み合わせた.結果,圧縮比17でのMinimum advance for Best Torque運転と外部EGR率35%での安定した運転を実現し,最大正味熱効率45%を単気筒エンジンにて達成した.

参考文献

  1. (1) 能川真一郎,中田浩一,神田睦美:過給リーンバーンエンジンによる熱効率向上,第21回内燃機関シンポジウム,p.533-538(2010)
  2. (2) 廣瀬一郎,工藤秀俊,木原龍博,山川正尚,人見光夫:SKYACTIV-G 2.0L 新型ガソリンエンジンの紹介,第22回内燃機関シンポジウム,p.37-42(2011)
  3. (3) 木村圭祐,佐々木啓介,小川英之,佐藤裕紀,佐古孝弘:ロングストローク化による火花点火ガスエンジンの性能改善,第20回内燃機関シンポジウム,p.325-330 (2009)
  4. (4) 山田健人,高橋真嘉,池谷健一郎,竹形徳之:燃焼期間短縮をねらった吸気の設計,Honda R&D Technical Review, Vol.27, №2, p.67-75
  5. (5) 高沢正信,佐々川知明,大田篤志,竹形徳之,山田健人:高効率ストイキ燃焼ガソリンエンジンにおける燃焼室形状の最適化研究,Honda R&D Technical Review, Vol.27, №2, p.57-66

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掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.27 No.2 収録 (1 - 10)

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引用情報

田岸 龍太郎, 池谷 健一郎, 高沢 正信, 山田 健人.
ガソリンエンジンの正味熱効率45%達成技術
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.2 pp.(1 - 10)2015.
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