要旨
エンジン音,ギヤ音,モータ音等,走行時に発生する中高周波帯騒音の低減のために,液封構造エンジンマウントの振動伝達関数予測技術を構築した.手法としては,まず大変形したゴムの動ばね特性を予測し,次に内封された液体と構造の連成解析をおこなうことで,液封マウントのモデリングをおこなった.さらに完成車状態のモデルを作成し,モード合成法を用いて,エンジンから車体への振動伝達関数を予測した.その結果,共振ピークにおける周波数誤差4%,応答レベル誤差3 dBの精度で伝達関数を予測することができた.また,モデリング手法や計算条件の工夫により,従来は約104時間要していた解析時間を約35時間に削減することができた.本手法により,試作車を用いない開発初期においても,シミュレーションモデルにて液封マウント特性の先行検討が可能となった.
参考文献
- (1) 松本聖司,角賢治,山本憲一,大西有紀子:CAEによるシリンダブロック・オイルパン系の放射音解析,自動車技術会,学術講演会前刷集,No.962, p.229-232(1996)
- (2) 荒川政司,山岡裕生,後藤優一:エンジンマウントを考慮したギヤノイズ域での振動予測技術の開発,自動車技術会学術講演会前刷集,No.43-13, p.1-6(2013)
- (3) 山崎浩二,小泉孝之,辻内伸好,柴山俊之,家辺健吾:液封エンジンマウントの動特性解析,日本機械学会,Dynamics & Design Conference 構造論文集,No.01-5, p.1-6(2001)
- (4) 川端季雄:弾性体の大変形,連載講座 ゴムの力学(V),日本ゴム協会誌,第53巻,第8号,p.473-485(1980)
- (5) 長松昭雄,大熊政明:5モード合成法,部分構造合成法,培風館,p.103-105(1991)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.1 収録 (111 - 116)
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引用情報
深澤 将弘, 村尾 剛史, 雲丹亀 真剛.
液封マウント振動伝達予測手法
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.1 pp.(111 - 116)2015.
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