エンジンコントロールユニットのドライブレコーダ機能に対して二つの機能の拡張をおこなった. まず,車両診断機を用いて,スナップショット情報を記録する条件式を自由に生成し,条件式を変更可能とする機能を追加した.あらかじめいくつかの条件式のパターンを用意し,それらを組み合わせることで,ねらった事象を確実に記録可能な条件式の生成を可能とした.次に,スナップショット情報を車両外部のサーバへ転送可能な構成とした.サーバへの転送はDisplay Audioユニットのワイヤレス通信機能を利用し,エンジンコントロールユニットからDisplay Audioユニットまでの転送は,スナップショット情報を分割送信することで,小容量データを取り扱う車両ユニット間通信において,大容量データを取り扱うことを可能とした.また,単方向の通信とすることで,通信ラインのバス負荷増加を抑制した.この際,電源の遮断等により,転送が途中で遮断された場合においても,スナップショット情報を再送信することで,データ欠損への対策をおこなった.
Honda R&D Technical Review Vol.27 No.1 収録 (53 - 58)