• Home
  • 論文一覧
  • MBDのための極低速走行操縦性シミュレーション技術

MBDのための極低速走行操縦性シミュレーション技術

要旨

量産車の開発で活用している従来の性能設計用シミュレーションモデルをベースに,ステアリング系のモデルを新たに組み込むことで,極低速操縦性指標を開発初期に一括して計算できるシミュレーション技術を構築した.これにより指標ごとにシミュレーションモデルを個別に作成する必要がなくなり,性能設計の効率が向上した.また開発初期においてシミュレーションによる検討が容易でない性能指標であったステアリング戻りトルクについても,高速から極低速までシームレスに車速条件を変えて計算できるようになった.本技術は極低速走行操縦性と高速領域の操安性を両立する仕様の検討や,キングピン軸周りのトルク要因の分析などで,開発初期の性能設計に有効であり,2014年モデルFITから採用されている小型車用シャシプラットフォームの開発に適用した.

参考文献

  1. (1) 藤川智士:マツダの目指すモデルベース開発,マツダ技報,No.31, p.45-47, (2013)
  2. (2) 大富浩一,羽藤武宏:1DCAEによるものづくりの革新,東芝レビュー,Vol.67, No.7, p.7-10, (2012)
  3. (3) 豊島貴行,松澤俊明,遠藤喜章,伊藤憲悟,高野広喜,牛村智也:量産車のMBDにおけるシャシ性能設計技術の構築,Honda R&D Technical Review, Vol.29, No.1, p.49-58
  4. (4) 豊島貴行,松澤俊明,牛村智也:量産車開発の性能設計におけるラップタイムシミュレーション技術,Honda R&D Technical Review, Vol. 29, No. 2, p. 118-126
  5. (5) 豊島貴行,畔勝良友,池田直史:量産車のモデルベース開発における横風安定性評価シミュレーション技術,Honda R&D Technical Review, Vol. 30, No. 1, p. 61-68
  6. (6) Cho Y. G.:低速で最大舵取ハンドル角をもつ自動車ステアリングの復原性,Int J Automot Technol, Vol.10, No.4, p.431-439, (2009)
  7. (7) Matschinsky, W.: Road Vehicle Suspensions,Professional Engineering Publishing, p.195-242, (2000)
  8. (8) 篠遠誠司,宮永俊作,篠塚剛,花村良文:評価技術 設計初期段階におけるサスペンションジオメトリにかかわる諸性能の評価,いすゞ技報,No.101, p.56-61, (1999)
  9. (9) 藤岡健彦,鎌田実,中村秀一,津川宏之,山本真規,武田信之:自動車プロジェクト開発工学-環境,ITS,運動性能,物流-,技報堂出版,226p., (2001)
  10. (10) 田中忠夫,宇木秀憲,大崎正喜:操だ特性に関する一考察,自動車技術,Vol.47, No.12, p.44-47, (1993)
  11. (11) 自動車技術用語辞典,p.394, (1997)
  12. (12) 自動車技術ハンドブック 設計編,8章,p.527
  13. (13) 出先洋一,久保田緑,鷲頭正一,大下宰一郎:極低速大転舵時のステアリング系の復元力,自動車技術,Vol. 36, No. 3, p.310-312, (1982)
  14. (14) 仲村巌,井川一夫:微低速時の操だ力の解析,自動車技術会論文集, No. 19, p.53-58, (1979)
  15. (15) 武居康仁, 西村秀和,田島洋:サスペンションとステアリングのジオメトリを考慮した四輪車の三次元運動解析: Dyn Des Conf, Vol.2006, ROMBUNNO.207, (2006)

著者(所属)

掲載情報

Honda R&D Technical Review Vol.30 No.2 収録 (106 - 113)

論文PDF

PDF 1.5MB

引用情報

豊島 貴行, 畔勝 良友, 小林 佳亮, 池田 直史, 高野 広喜, 小畠 勲.
MBDのための極低速走行操縦性シミュレーション技術
Honda R&D Technical Review Vol.30 No.2 pp.(106 - 113)2018.
引用情報をコピー
コピーしました