要旨
加速時におけるエンジン振動が発生原因となる室内こもり音やエンジン音の低減検討を目的とした,空調用ホースの振動伝達予測技術を構築した.ホース単体モデルについては,補強層の異方性を考慮した多層構造を再現した.封入された冷媒ガスにより受ける内圧の影響については,解析精度に寄与しない影響因子を省略することで解析時間を短縮した.さらにボデーのモーダルモデルとモード合成法にて結合することで車両状態のモデルを作成し,エンジンからボデーへの振動伝達関数を算出した.その結果,周波数誤差2%,伝達関数レベル誤差3 dBの精度で算出することができた.加えてモデリング手法や計算条件の工夫により,総解析時間を24時間以内とすることができた.以上により,試作車レスで空調用ホースの振動伝達を予測することができるようになった.
参考文献
- (1) 松本聖司,角賢治,山本憲一,大西有紀子:CAEによるシリンダブロック・オイルパン系の放射音解析,自動車技術会学術講演会前刷集,No.962, p.229-232, (1996)
- (2) 角田克彦:自動車用ホースの現状と将来動向,日本ゴム協会,日本ゴム協会誌,第80巻,第10号,p.375-379, (2007)
- (3) 深澤将弘,村尾剛史,雲丹亀真剛:液封マウント振動伝達予測手法,Honda R&D Technical Review, Vol.27, No.1, p.111-116
- (4) 長松昭男,大熊政明:部分構造合成法,培風館,p.103-105, (1991)
著者(所属)
掲載情報
Honda R&D Technical Review Vol.30 No.2 収録 (83 - 88)
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引用情報
深澤 将弘, 雲丹亀 真剛.
試作車レス開発を考慮した自動車空調用ホース振動伝達予測
Honda R&D Technical Review Vol.30 No.2 pp.(83 - 88)2018.
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