空冷4ストローク単気筒ガソリンエンジンを搭載したスクータ用の可変冷却システムの開発をおこなった.このシステムは,油温感応型のアクチュエータを使用して冷却風の吸入口上に配置されたルーバーの羽根板を開閉作動させる.この羽根板が,冷機状態や低負荷走行時に冷却風の吸入を遮断する.この動作が,低負荷走行時のエンジンオイル温度の上昇とクーリングファンの仕事量の低減をもたらす.これにより,機械損失の低減が可能となる.加えて,早期暖機による燃料噴射補正量の低減も可能となる.結果として,Urban Driving Cycle走行時における3.3%の燃費向上を実現した.
Honda R&D Technical Review Vol.30 No.1 収録 (41 - 48)