スーパークリッピング

スーパークリッピング(英:Super Clipping)とは、バッテリーへのエネルギー回収量を増やす目的で、ドライバーが意図的に内燃エンジン(ICE)の出力を使って発電量を高める運用状態のことを指す。2026年のパワーユニット(PU)ではMGU-Hが廃止され、電動エネルギーの回収源が主にMGU-K(回生)とICE由来の発電に依存する構造となった。このため、アクセルペダルをベタ踏みにしてエンジン全開状態を維持しつつ(加速はしない)、一時的に内燃エンジン(ICE)に通常以上の負荷をかけながら、MGU-Kを回生モードにしてバッテリーを充電するのがスーパークリッピングである。この状態では、車速に対してエンジン負荷が高まり、燃料消費は増える一方で、ブーストモードオーバーテイクモードに使用できる電力を蓄積できる。すなわち、燃料を使って電力を“買う”エネルギーマネージメント戦略の一種である。なお、安全上の理由から、この際の回生は最大値の350kWではなく250kWに制限される。それでも相当な減速力が発生するため、後部衝撃構造ライトとリアウイング・ライトの、「ERSステータスライト」は、高速赤点滅状態で後続車に状況を伝える。2026年のF1では電動出力比率の大幅増加により、スーパークリッピングのタイミング管理がレースペースや防御・攻撃戦略に直結する重要な要素となる。

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