クロスオーバー

クロスオーバー(英:Crossover)とは、異なる種類のタイヤ(主にドライタイヤインターミディエイトタイヤ、またはインターミディエイトタイヤとフルウエットタイヤなど)のどちらがより速いかが逆転する路面コンディションの境界領域のことを指す。例えば、雨上がりなど天候の変化に伴い、徐々に路面状態が改善してくる場合、ある周回数まではウエット系タイヤの方が速いが、路面が乾いてくるとドライタイヤの方が速くなる。この性能優位が入れ替わるタイミングがクロスオーバーである。クロスオーバーの見極めはレース戦略上きわめて重要で、ピットストップのタイミングが早すぎるとタイヤ温度が上がらずタイムを失い、遅すぎると不利なタイヤで周回を重ねてタイムをロスすることになる。とくに路面が急速に乾く局面では、クロスオーバーを先読みしたチームが大きくポジションを上げるケースが多い。実際にクロスオーバーが最も頻繁に問題となるのは、ドライタイヤとインターミディエイトタイヤの間であり、フルウエットタイヤとの直接的なクロスオーバーが発生するケースは比較的少ない。F1中継ではドライコンディションでのラップタイムを基準(100%)として「ドライの115%まで来たので、そろそろインターよりもドライの方が速くなります」などというフレーズで登場する。サーキットによって、クロスオーバーの値は異なる。

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