エゴ&エコを叶える電動モビリティ
SUSTAINA-C Concept

エゴ&エコを叶える電動モビリティ SUSTAINA-C Concept

DESIGN

限りある資源の制約から解放してくれる四輪電気自動車のコンセプトモデル。回収した使用済みアクリル樹脂を再利用してボディーパネルが作られており、資源の循環利用(リソースサーキュレーション)によって、限りある資源の制約から解放され、地球環境の保護と自由な移動の喜びを将来にわたって両立できるようになることを目指して開発しました。

SUSTAINA-C Concept

CONCEPT

地球規模での環境対応の必要性が高まる中で、Hondaは、何かを我慢しながら環境対応するのではなく、皆がやりたいことや自由な移動を楽しみながら環境への配慮もしっかり出来る世の中を実現したい
SUSTAINA-Cは、そんなEGO(やりたいこと)とECO(環境対応) の両立をコンセプトとしています。

SUSTAINA-C Concept

FEATURE 01

水平リサイクル可能な耐衝撃性アクリル樹脂

アクリルは耐候性と表面の平滑性に優れ、高い発色性と透明性をもっていることから塗装せずに高いデザイン性を実現することが可能で、従来から自動車のテールライトなどに使われています。
一方で使用済みアクリル樹脂の処理にあたっては、分別回収やリサイクルの技術的な難しさから、焼却の際に発生する熱エネルギーの回収・利用にとどまっていました。さらに、アクリルは衝撃が加わると割れやすい欠点もあり、車両のボディーパネルに広く適用することが困難でした。
そこでHondaは、三菱ケミカル様との共同開発の中で、使用済みの製品から回収したアクリル材料を高度なリサイクル技術で新品素材と同等の性能・品質をもつリサイクル材とすることに成功。また、同一種類の製品を製造する水平リサイクル技術の確立と、耐衝撃性と成型性を両立したアクリル樹脂材料を新規開発し、アクリルの欠点を克服する活動を続けています。
これらの技術を確立し、リサイクルアクリル樹脂が無塗装のボディーパネルに。ボディー塗装工程でのCO2排出量の大幅な削減・リソースサーキュレーションを実現することで、Hondaの掲げる2050年“トリプルゼロ”に向けて前進してまいります。

SUSTAINA-C Concept
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FEATURE 02

アクリル樹脂の特徴を活かしたボディーパネル

塗装の必要が無いアクリル樹脂の特徴を活かしたデザイン表現にも取り組んでいます。
アクリル樹脂の優れた平滑性と発色性の高さを利用した、彩度の高いボディー色の採用・透過性のある蛍光アクリル材の効果的な配置でデザイン性を高めています。
また、ボディーパネルを成型する過程で発生する樹脂の流れでマーブル模様を表現するなど、アクリル樹脂ならではのデザインを更に追求しています。

SUSTAINA-C Concept

FEATURE 03

アクリル樹脂の特徴を活かしたスクリーンテールゲート

アクリル樹脂の特徴である優れた透明性を活かして、テールゲートをスマートフォンの画面のように一枚のパネルとして成型。その裏側からテールランプなどを透過させる“スクリーンテールゲート”を採用しました。
アクリル材の裏側から透過するテールランプにはMINI LEDディスプレイを活用。ランプとしての機能だけではなく、様々な映像表現や文字メッセージによる、駐車中の充電状態を表示や周りのクルマとコミュニケーションという、従来にないクルマの使い方の拡張性を提案しています。

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